本ページは、「死ぬより怖いタバコの病気」の書籍内容を掲載しています。

タバコ病3 呼吸器障害

タバコの煙に含まれる有害物質が作用して、セキやタン、軽い息切れなどの症状があらわれ、やがて呼吸困難へ。

●タバコの煙が呼吸機能の老化を早める

喫煙本数が増えるほど、セキやタン、軽い息切れなどの症状が出やすくなるのは、タバコの煙に含まれる有害物質の作用によるものです。窒素酸化物やアルデヒド、シアン化水素やシアンなどさまざまな刺激物質の慢性的な作用が、こうした症状をもたらすのです。要するに、タバコを吸えば吸うほど、セキやタン、息切れに悩まされるという公式が成り立つのです。

細かなタバコの煙は、吸った空気と一緒に気管支や肺胞まで吸い込まれ、炎症を起こします。気管に炎症が起こると、その表面の粘膜が腫れ、分泌液であるタンがつまるのです。タンは気管や気管支、肺から分泌され、セキとともに排出されるものです。タンの中には細菌やウイルスなどと戦う白血球や気管支などの上皮細胞が含まれています。セキはもともと気道内の分泌物や気道に侵入してきた異物を取り除くための生理的防衛反応です。しかし、タバコの煙によって発生するタンやセキは器官があげる悲鳴であり、SOS信号なのです。

恐ろしいのは、これらの症状が呼吸器障害に発展することです。息切れや息苦しさが慢性化し、セキが止まらない、常に息苦しさを感じるようになったりするのです。呼吸は肺を通して血液の中に酸素を取り入れ、二酸化炭素を血液の中から空気中へ出す働きをしています。この働きをしている重要な器官に異常が起きると、呼吸困難におちいります。たとえば、気管内にできものが発生すると、息
を吸うときにゼーゼーいうようになります。タンをともなうセキが続けば、慢性気管支炎の可能性が生まれます。

タバコの煙は呼吸機能の老化を早めています。喫煙が呼吸器障害の原因になっていることは疑う余地がありません。

目次 死ぬより怖いタバコの病気

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