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タバコが体に及ぼす影響
日本はまだまだ喫煙大国

わが国の喫煙率は、年々少しずつ低下しています。しかし、成人男子では欧米先進諸国の約2倍の高水準です。一方、女性は14.2%と欧米の約1/2ですが、最近若い女性の喫煙率が上昇し、女性全体の喫煙率の増加傾向がみられます。このうち「たばこをやめたい」又は「本数を減らしたい」と回答している人が、全体で男女とも約7割にも及びました。それでも喫煙者の数が多いのが現状です。

喫煙は様々な病気のリスクが伴う
たばこは肺癌をはじめとする悪性腫瘍、心臓病、呼吸器疾患など、さまざまな病気の原因であり、また早死の原因でもあります。
タバコを吸うとニコチンが体に取り込まれます。長期間に渡りニコチンの摂取を続けていると、ニコチンに慣れはじめ、ニコチンを取らないと、落ち着かない「喫煙依存症」になります。
ニコチン中毒者は「タバコを吸うとストレスが和らぐ」と言いますが、実際はニコチン中毒症状を喫煙によって一時的に和らげているのです。「喫煙依存症」は、精神医学界では、薬物に依存する一種だと認められています。
癌の可能性 タールには、数十種類以上の発がん性物質が含まれています。肺癌をはじめ、口腔癌、咽頭癌、食道癌が代表的ですが、女性は子宮頸癌などにかかる危険性も高いのです。2003年の統計によると、20~24歳の男性がタバコを吸い始めて肺がんで死亡する数は10万人あたり114.0人であり、非喫煙者は24.1人との統計が出されており、約5倍近くになります。喫煙者は癌の発生率が高いことが示されています。
COPD(慢性肺疾患)の可能性 煙草の煙に含まれるホルムアルデヒドやアクロレインなどの刺激性物質は、気道粘膜を刺激します、その結果、慢性肺疾患にかかりやすくなるのです。
狭心症・心筋梗塞の可能性 ニコチンは心臓の冠状動脈の硬化を促進させます。その結果、虚血性心疾患にかかりやすくなります。
胃・十二指腸潰瘍の可能性 ニコチンは、血管を収縮させますので、胃や十二指腸の粘膜に栄養を供給するのを妨げます。その為に、胃・十二指腸潰瘍にかかりやすくなります。
勃起不全(ED)の可能性 喫煙者は非喫煙者よりも2倍以上勃起不全の罹患率が高いといいます。喫煙がEDを起こす仕組みは完全には明らかでないのですが、血管内皮の傷害による陰茎海綿体の血管拡張障害によるものと推測されています。
睡眠障害の可能性 ニコチンは覚醒作用を持つため、就寝前の喫煙は睡眠障害をきたす可能性があります。
歯周病の可能性 喫煙者では歯周病罹患率が高く、歯の喪失本数も多いことが統計に示出ています。
タバコが歯肉の血管を収縮させること、歯肉の炎症後の血管新生を遅らせることなどによると考えられています。歯周病になると口だけでなく、体の動脈硬化、心筋梗塞や早産のリスクを高める可能性があります。
国や自治体が取り組む禁煙のすすめ
厚生省が『たばこ行動計画検討会報告書』をまとめ、国レベルでの防煙、分煙、禁煙サポートの取り組みの第一歩を踏み出しました。これを受け、労働省が「職場における喫煙対策のためのガイドライン」を出し、厚生省が「公共の場所における分煙のあり方検討会報告書」を提出しました。また厚生省が「21世紀のたばこ対策検討会」を発足し、禁煙が当たり前の世の中に向けて、本格的に活動を始めています。
最近では、全席禁煙のパチンコ店や一部地域のタクシー会社が車内の全面禁煙を決めたりと各企業が禁煙運動に乗り出しています。いまや都市部での「路上喫煙防止条例」や「ポイ捨て防止条例」は珍しくありません、今後も喫煙は厳しく規制されていくことが予想されます。
タバコは美容の大敵?
タバコを吸うと血管が収縮して、血行が悪くなります。さらにメラニン色素の代謝に関係するビタミンCを体内で消費させる働きもあります。これは、お肌には非常に悪い状態なのです。
喫煙者の場合、肌が荒れ、シミやそばかすになりやすくなります。喫煙は皮膚のシワを増やすことが知られており、長期喫煙者はスモーカーズフェイスと呼ばれる独特な顔貌を呈するといわれています。 喫煙者で肌が荒れている方は、禁煙をすれば、美しい肌になるはずです。
肌が綺麗な人は、すべての美しさにつながるのです。