タバコの煙による受動喫煙症とは

タバコの煙や臭いを、非喫煙者はどう思っているか考えたことはありますか?全然気にならないという人もいれば、許しがたいものだったり、中には体調が悪くなってしまう人も。それは受動喫煙症といって、喫煙者と同じような病気になったりすることもあるようです。身近な大切な人がそういう病気になったら大変ですね。

今回は、受動喫煙症について紹介します。もしあなたがタバコをお吸いなら、ぜひとも、この記事を参考に、周りの人たちへの影響をご一考いただけたらと思います。

タバコの煙が隣にいる人の体調不良を引き起こす

タバコの煙が隣にいる人の体調不良を引き起こす

タバコの煙を煙たい、臭いと不快に感じるだけでなく、体調に影響してしまう人がいます。

これは、身近に喫煙者がいることで、その煙を間接的に吸ってしまう受動喫煙によるものです。

『タバコを吸うと、「タバコ病」になるリスクが高くなる』と、以前の記事でお話ししました。

「タバコ病」は、喫煙者本人が吸っているタバコが原因で発症する病気。一方、「受動喫煙症」は、非喫煙者がタバコの煙が混ざった空気を吸う(受動喫煙)ことが原因で発症する病気のことです。

▼「タバコ病」についてはこちらも合わせてご覧ください。

「タバコ病」って何?https://www.rienpipe.jp/contents_info/?p=503

タバコの煙は、喫煙者が吸引する主流煙、タバコから発生する副流煙、喫煙者から吐き出される呼出煙の3種類に分けられます。このうち、副流煙と呼出煙が受動喫煙症を引き起こす原因となります。

タバコの煙は、主流煙、副流煙、呼出煙の3種類

受動喫煙症は、タバコの煙に接した時だけに起こる、めまいや吐き気など一時的なものだけではありません。悪化すると喘息や心筋梗塞、がんなどの病気を引き起こします。また、タバコを吸っていないのに、COPD(慢性閉塞性肺疾患)を発症することもあります。

さらに受動喫煙症は、三次喫煙(サードハンド・スモーク)で起こる場合もあるのです。

三次喫煙(サードハンド・スモーク)とは、服や部屋の壁紙、カーテンなどに付着したタバコの有害物質が再飛散。その空気を吸うことで、受動喫煙と同じように健康被害を受ける可能性があります。

タバコの煙に接してないから大丈夫!と思っていても、タバコの煙成分が混じった空気を吸っていることもあるのです。

受動喫煙症かもしれない?その判断は?

受動喫煙症かもしれない?

タバコの煙を感じると体調が悪くなるという場合、受動喫煙症の可能性があることは前述しましたが、受動喫煙症は、1~6のレベルに分けられています。以下は、日本禁煙学会による、受動喫煙症の分類と診断基準です。

これは、前提条件として、

『⾮喫煙者であること。受動喫煙にはサードハンドスモーキングを含む。受動喫煙はタバコ煙あるいはタバコ臭を嗅ぐことでおこる。

電⼦タバコ・加熱式タバコなどの新型タバコによって起こる病態も、受動喫煙症に含まれる。

また、もともと特定の疾患を有している患者が受動喫煙曝露によって症状増悪・再燃・再発した場合も、受動喫煙症に含まれる。』

(引用:日本禁煙学会「受動喫煙症の分類と診断基準」)

とされています。

気になる症状が出て「もしかしたら」と思ったら、自己判断は禁物です。他の病気が隠されている場合もあるので、必ず医師の診断を受けるようにしましょう。

喫煙者と離れていれば受動喫煙は防げる?

喫煙者と離れていれば受動喫煙は防げる?

受動だから喫煙者と離れていれば、受動喫煙は防げるんじゃないかと考えてしまいがちですが、離れているからといって、受動喫煙は完全に防げません。

日本禁煙学会による『屋外における受動喫煙防止に関する日本禁煙学会の見解と提言』によると、無風状態で一人がタバコを吸うと、その煙は直径14メートルに広がります。さらにそこに複数喫煙者がいれば、その範囲は2~3倍に広がるとされています。無風状態であってもそれほど広範囲に広がるタバコの煙、風が吹いていればさらに遠くまで届いてしまいます。白い煙が見えないから大丈夫だと思っても煙の成分は驚くほど広範囲に広がっています。

では、喫煙所が設けられていれば大丈夫でしょうか?喫煙所が壁や天井で仕切られていなければ、煙は周囲に広がります。たとえ壁や天井で仕切られている喫煙所であったとしても、ドアの開け閉めなどで煙の成分は外に出てしまうので、やはり受動喫煙を完全に防止することはできません。

受動喫煙を防ぐためには、少しでも多くの喫煙者の方々に禁煙していただくのが、いちばん良い方法かもしれません。

でも、タバコを吸われる方に禁煙を強要する事はできません。それは喫煙の自由という、タバコを吸う「権利」があるからです。一方で、非喫煙者にも煙を吸わない「権利」があります。

お互いの「権利」を主張し合うだけなら答えは平行線のまま。しかし尊重しあうならば、歩み寄りが大切です。喫煙者・非喫煙者、双方にとって良い環境作りが絶対に必要だからです。

こんな時代だからこそ、タバコを吸う人自身がタバコの煙の危害を再認識して、今後どうしていったらいいのか考えてみませんか。

禁煙ライター 黒田知子

参考

日本禁煙学会「屋外における受動喫煙防止に関する日本禁煙学会の見解と提言」

http://www.nosmoke55.jp/action/0603okugai.pdf

日本禁煙学会「受動喫煙症の分類と診断基準」

http://www.jstc.or.jp/uploads/uploads/files/information/JUDOKITUEN%20v2.1%E3%80%802022_3.pdf

たばこ総合研究センター編「紫煙のゆくえ」山愛書院 2005年

村田陽平著「受動喫煙の環境学 健康とタバコ社会のゆくえ」世界思想社 2012年

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