実はよくわかっていないSDGs
喫煙者が世界に貢献できることとは?

最近よく聞くSDGsは企業や団体が行うことで、個人には関係ないと思っていませんか。個人でもSDGsに貢献できるんです。でもSDGsって具体的にどんなことなのか、わからないことが多いですよね。今回はSDGsとはなにか、タバコとどう関係があるのかをご紹介します。

そもそもSDGsってどういうことなの?

最近SDGsってよく聞くけど、なんとなく世界の環境を良くすることかな、と思っている人も多いのではないでしょうか。大まかにいえばそれも正しいですが、それだけではありません。では、具体的にはどういうことなのか、まずは見ていきましょう。

SDGs(Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)とは、2001年に策定された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標で、17の目標と169のターゲットで構成されています。

17の目標は、自然や海の環境を守るための項目だけではありません。貧困や飢餓の問題、労働や経済成長、気候変動、健康と福祉、そして人々が平等に暮らせる世界になるための目標です。その目標をより具体的に示したのが169のターゲットです。

SDGsと並んで、サスティナブルという言葉があります。サスティナブルとは、持続可能性という意味で、SDGsと同じように人の暮らしや環境を良くするための設計や仕組みを指しますが、未来へ継続して行う事。つまり、サスティナブルは長期的に継続されていくことで、SDGsはそれを2030年までに実現するための目標、という違いがあります。

サスティナブルな社会を目指すことがSDGsの達成に繋がるということなのです。

そんな世界規模の目標に、個人でできることなんてあるの?しかもタバコなんて関係ないでしょ、と思いますよね。実はあるんです。それを詳しく見てみましょう。

受動喫煙防止は世界共通の認識だった

SDGsの目標「3.すべての人に健康と福祉を」の具体的なターゲットとしてあげられているうちのひとつに、「すべての国々において、たばこ規制枠組条約の実施を適宜強化する。」というものがあります。タバコによる健康被害への影響は、喫煙者本人だけでなく、周りの人も受動喫煙にさらしています。まずは家の中でタバコを吸わないようにするだけで、家族の健康は守られます。個人で、家庭でもSDGsに貢献できるというわけですね。

受動喫煙ともう一つ心がけたいのが三次喫煙(サードハンドスモーク)。これは、受動喫煙とは違い、服や部屋の壁紙、カーテンなどに付着したタバコの有害物質が再飛散することで受動喫煙と同様に健康被害の可能性があるというものです。

この三次喫煙(サードハンドスモーク)、実は体験したことがある人が多いのではないでしょうか。

例えばタクシー。最近こんなことがありました。

友人との待ち合わせで遅れそうになり、タクシーに乗ることに。乗った瞬間になんだか臭う・・・。どうやら前の席、運転手さんから漂ってくるこの臭いはタバコだとすぐに気づきました。おそらく休憩中にタバコを吸ったんだろうなと。少しの間我慢していましたが、目的地まであと20分。そんな長い時間我慢はできなかったので、車内はエアコンが効いていましたが窓を開けさせてもらいました。ようやく目的地についたときはホッとしました。

このように、周囲にタバコを吸っている人がいないのに、タバコ臭がするのは、衣服にタバコの有害物質が付着し、動くたびにそれが飛散するためです。

タバコは自分が思っているよりも周りに煙や臭いが時間がたっても届いているのです。 SDGsの視点から受動喫煙をとらえていくことも、お互いの健康を守っていくための1歩につながると思いませんか?

身近なところでもSDGsが関わっている

毎日の食事は楽しみの一つですよね。ホクホクの焼き魚や煮つけ、新鮮なお刺身、お味噌汁には貝やわかめなど。でもこれが食べられなくなってしまったら・・・。

そんなことありえない?でも現実に海は汚染されています。

SDGsの目標の一つに「14.海の豊かさを守ろう」があります。具体的なターゲットとしては、「2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。」というもの。

直接タバコに言及されてはいないのですが、いま、世界中の海岸に打ち上げられているゴミのうち、タバコの吸殻の量は2番目に多いと問題になっています。
(詳しくはこちらをごらんください:「タバコの煙が地球の環境を汚している!?」)

美味しい魚たちが棲んでいる豊かな海に、漂っているタバコの吸い殻。それを魚たちが食べて、世界の誰かが口にするかもしれません。その1本が自分が吸ったものだったら。

もちろん海にタバコを捨てていることはないでしょうが、世界全体で考えると、そんなことありえないと笑ってばかりではいられませんよね。

その1本が世界をより良い未来へ導くかもしれないと思ったら、禁煙をしようと思い立つことが誇らしく感じませんか。

一人の努力が隣にいる人に繋がって、それがコミュニティで広がる、日本で広がる、世界にも広がっていく、壮大な計画ですよね。

禁煙ライター 黒田知子

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