本ページは、「死ぬより怖いタバコの病気」の書籍内容を掲載しています。

タバコ病12 歯周病

タバコが歯垢をつきやすくし、歯肉の炎症を進行させる。やがて歯肉の老化が進み、ついには歯を失うことに。

●歯科の世界でもタバコは超問題児

歯周病とは、歯肉、歯槽(しそう)骨、歯根膜、セメント質など歯を支えている組織に炎症が起き、歯がぐらぐらになって、ついには抜けてしまう病気です。喫煙者の歯肉の老化は一〇年~二〇年進んでいるといわれています。つまり、「歯肉年齢」が高いので、歯を失う可能性もアップするのです。喫煙者は非喫煙者にくらべ、二~九倍も歯周病になりやすいというデータもあります。

タバコが歯肉の老化を促進し、歯周病を進ませる理由と過程を紹介します。

一.タバコのタール成分の付着が、歯周病の原因となる歯垢、歯石をつきやすくします。同時にニコチンが歯肉の血管を収縮させ、血流障害を起こします。
二.タバコがビタミンCの働きを無効にするため、歯肉にあるコラーゲン配合が機能しなくなります。
三.口の中が酸素不足になったり、不潔になったりすることで、歯ぐきの老化が加速します。最初は歯ぐきから血や膿が出たり、歯ぐきが腫れたりします。これは歯肉炎と呼ばれる歯ぐきの炎症です。同時に口臭が強くなります。歯周病の前ぶれの症状です。
四.さらに歯垢を放置しておけば、歯と歯ぐきをつないでいる部分が壊され、歯周ポケットと呼ばれるすき間が生まれます。ここに再び歯垢がたまり、細菌の勢力が拡大します。次第に歯ぐきが全体的に下がってしまう一方で、歯ぐきの中の骨(歯槽骨)が炎症から逃げるために小さくなっていきます。

こうして歯を支える土台が少なくなり、歯がぐらぐらするようになるのです。

やがて支える部分がなくなり、歯の保存が不可能な場合には、抜歯することになります。歯を失うと、食事の楽しみが半減します。消化不良にも発展します。

近年、タバコは歯科の世界でもたいへんな問題児になっています。

目次 死ぬより怖いタバコの病気

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