タバコは「親友」だから禁煙できない

禁煙していないあなたにとって、タバコとはいったいなんでしょう。

「なにって、タバコはタバコだろう」と思われた方、それは当然の感想です。しかし、あなたとタバコとの付き合いはどれくらいになるでしょうか。20歳のとき(あるいはそれ以前から)に出会い、それから10年、20年、30年……。あらためて考えてみると、呆れるほど長い付き合いであることに気づくはずです。

そして、家にいるときも仕事のときも、楽しいお酒の席でも、いつもあなたの側にタバコはいてくれます。あなたの周りにそれほど長い時間一緒にいてくれる人がほかにいるでしょうか。タバコとは「タバコはタバコ」のひと言では片づけられない、誰よりも長くあなたの近くにいる存在のはずです。

しかも、タバコは側にいるだけではありません。イライラしたり、気持ちが落ち込んだりしたとき、すっと救いの手を差し伸べてくれます。仕事や人間関係におけるストレスも、タバコを吸えば安らぎ、友人や恋人、家族に話せないような悩みを抱えていても、タバコを吸えば気が軽くなりますよね。

これほどあなたの力になってくれる存在が、ほかにあるでしょうか。もう一度うかがいます。あなたにとって「タバコ」とはなんでしょう。それは、どんなことがあってもあなたの側にいて、なにかと力を貸してくれる”親友”のような存在ではないでしょうか。

「そんないいものじゃないよ。ただの腐れ縁さ」「親友というより悪友だ」と考える人もいるかもしれません。
しかし、悪い部分があったとしても、心の底では「コイツとは離れられない」と感じているのであれば、単なる”友人”と比べて、より深いつながりを感じませんか?　
タバコとあなたは「別れ」「離婚」「裏切り」とは無縁の、強い絆で結ぼれた関係なのです。

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